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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
74 エジプト 1996/12 エジプト

 

 

1996/11/30 エジプト

8時頃起きる。外はいい天気だ。とりあえず西へ、地中海沿いに首都カイロへ向かう。
昨日は暗くてよく分からなかったが、町はアラビア語の洪水だった。

町を出るとずーーーーーっと砂漠が続いていた。南米のペルーの海岸線を思い出す。
砂漠の中の大きな水溜りで塩を採集している村があった。辺りは塩で真っ白だ。

Kantaraという町に着いたら川に出た。それがスエズ運河だった。川幅300mぐらいだろうか。
真っ直ぐな運河に沿って南へ走るとフェリー乗り場に着いた。
これで渡るのか。車15台で一杯になる小さなフェリーだ。乗ったと思ったらすぐに動き出した。
世界の紛争の舞台にもなるスエズ運河はその背景に浸る暇も無く、あっという間に対岸に着いてしまった。
料金は無料だった。


カイロに近づいてきたのか急に車が増えてきて町が現れた。カイロまであと20キロ。
みんなめちゃくちゃな運転をする。少しの隙間にガンガン車が突っ込んでくる。
そんな無茶な運転をする車の間を人間が横切っていく。よく事故が起こらないな。
カオスな道をヒヤヒヤしながら中心街を目指す。
ごちゃごちゃした街中に目当てのホテルを見つけたが駐車場が無かったのでバイクは少し離れた公共駐車場に置くしかなかった。
ホテルスルタン。古いビルの中に数軒のバックパッカーが入っていてとにかく安い。一泊7ポンド。
ベッドが並んでいるだけの相部屋で長期旅行者が多い。日本人もたくさん泊まっていた。
とりあえず宿が決まって一安心。早速町歩きに出る。
宿の周辺の路地には露店が並んでいた。果物屋が多い。さすが都会なのでファーストフード屋は何でもある。
町行く女性は皆頭に布を被っている。
ヨーロッパとは違う久しぶりのアラブ圏にワクワクしつつ夕暮れまで町を彷徨った。


バイクを止めている公共駐車場に行ってみると自分のバイクの隣にジェベル200が止めてあった。
エジプトにこんなバイクは無いよな。どうやら日本人ライダーらしい。
自分のバイクに置手紙がしてあった。なんと同じビル内のホテルに泊まっているらしいので尋ねてみた。
すると小さくてコロンとした女性が出てきた。ヨーロッパと中東を回ってきたらしい。
女性一人でツーリングしてきたなんて大変だったろうなあ。
もう一人男性ライダーがいた。彼はカルネが無いのでギリシャのアテネにNX250を置いてきたらしい。
やはりライダー同士話がはずむ。一緒に晩御飯を食べに行った後12時頃まで話をする。

 


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