ブログ 自然 オートバイ 写真 プロフィール リンク
世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
70 イスラエル 1996/11 イスラエル

 

ギリシャからイスラエル行きのフェリーに乗った。
船はえらく古ぼけていて甲板は木だった。船倉の床まで木だ。客はポツポツしかいない。
夕方に船はアテネを出港した。3日後にイスラエルのハイファに着く。
ギリシャはもう終わりだ。観光らしいのはほとんどやらなかったな。
朝8時半ごろ目覚める。床に寝たおかげでよく寝れた。外は良い天気だ。
青い地中海に浮かぶ島々が現れては後方へ去っていく。航海はその繰り返しだ。
時折見えるポツンとした町は家々の白い壁が光ってきれいだ。 
ロドス島とキプロス島に数時間づつ寄港したのはいい気分転換だ。

そして3日後の朝に突然航空母艦が迎えてくれた!
さすがイスラエル・・・!

ハイファは大きな町らしくビルがたくさん見える。バイクの鍵を探してもたつき、一番最後に船を降りた。
入国審査で「入国スタンプは別の紙に押すか?それともパスポートに押していいか?」と聞かれたので
別の紙に押してもらった。イスラエルは周辺のアラブの国々から嫌われているのでパスポートにイスラエルのスタンプがあったら入国を拒否される恐れがあるのだ。
人間の入国が終わると次はバイクの入国だ。ここで保険に入らねばならなかった。
最低で1週間、280サンシーム。なんと100ドル近い!保険が無いとバイクは入国出来ないので仕方なく払った。港の両替屋でドルを両替すると、なんと手数料が現金では6ドル!T/Cでは8ドル!プラスT/C1枚につき2.5ドルもかかるとは!とんでもなく高い!保険の100ドルは相当痛い。イスラエル入国にこんなにお金がかかるとは!
手続きをしている時イスラエル人親子と話をしたらテルアビブのバイク屋と彼らの電話番号を教えてもらった。娘はモデルみたいな美人だった。
港を出て混雑した街中を抜けると高速道路になった。
南へテルアビブへ向かう。東風が強かった。
自分は今イスラエルにいるのかと思うと日本がすごく遠くに感じた。よくこんな所まで来たなあ。ヨーロッパやギリシャにいる頃はそう感じたことはなかった。
交通量は多く、バイクもたくさん走っている。100キロ弱でテルアビブに着いた。
高層ビルが多くとても渋滞している中を、もらった住所を頼りにバイク屋を探す。町の標識はヘブライ語なのでさっぱり分らないが道を聞くと殆どの人が英語を喋るので助かる。
やっと探し当てた目当てのバイク屋にはバイク用品が何でもあった。タイヤもたくさんある。
これからアフリカへ向かうのにタイヤが欲しかったのだ。
物静かな店長に話を聞くと彼は何度もアフリカに行った事があるらしくその写真がたくさんあった。彼はラリーをやっていてファラオラリーでは3位だったそうだ。
そしてその時用意していたスペアのミシュランデザートを売ってもらえることになった。
そう、そのタイヤが欲しかったのだ。

 

 

 


TOPに戻る

inserted by FC2 system