ブログ 自然 オートバイ 写真 プロフィール リンク
世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
62 ドイツ 1996/9 ドイツ

 

スイスからオーストリアへ向かうと時折冷たい雨が降った。自分と同じ位の高さにある山は雪で真っ白だ。
峠を越えたら路面がシャーベット状になっていた。今は9月だろ?
やっと雨から逃れたらもうオーストリアとの国境だった。いつもの様にゆっくり通り過ぎようとしたら役人がハッと思い出したかのように後から何かを言ってきた。バックミラーを見ると追いかけてきている。
停まると「君は日本人か。パスポート見せて」と言ってきた。グリーンカードも見せると
「これはもう切れているな。ここで買いなさい」
と言われオフィスで無理やり買わされることになった。200シリング。
200!と聞いて驚いたが、20ドルのことだった。1ヵ月で20ドルとはイタリアよりも安いぞ。ベルギーの1/6だ。
すごく寒いのでマクドナルドに逃げ込んだ。コーヒーが暖かい。天気が悪い、風が強い、寒い寒い。
もうあまり走る気がしない。あれこれ考えてドイツのミュンヘンに行くことに決めた。
ミュンヘンに着き、ロンドンで知りあった友人に電話を掛けると運良く家にいてくれてすぐに迎えにきてくれた。
そして彼の家に泊めてもらうことが出来た。助かった。家には彼のガールフレンドが待っていた。
熱いシャワーを浴びさせてもらうとやっと生き返った。

彼もあちこちと旅行していた。部屋を暗くしてプロジェクターで投影解説付きで写真を見せてもらう。
ネパールトレッキングの写真を見せてもらったが、せっかくの美しい写真に何か黒い点がブツブツと写っていて台無しになっていた。写真が空港でのX線チェックにフィルムが感光したらしいと彼は嘆いていた。
「あらあら、男2人で盛り上がっちゃって」
彼女も旅好きだが山歩きにはあまり興味がないらしい。

ミュンヘンといえばビヤホール。市内の有名なビヤホールに連れて行ってもらった。店内はかなり広く、石造りで雰囲気がある。そしてジョッキは1リットルサイズ。それをみんなガンガン飲んでいるではないか。しかもガンガンお代わりしている。それだけ飲めば出るのも近いのかトイレもやたらと広かった。ソーセージもおいしかった。
キャンプ用品屋に行くとドイツは車やバイクで冒険旅行する人が多いのかアルミ製のサイドボックスなどその手の用品がたくさんあった。郊外の有名なお城を見に行った帰りにアウトバーンを200Km/hでカッ飛ばされた時は怖かった。
ミュンヘンを色々と案内してもらい結局5日も世話になった。

 

 

 


TOPに戻る

inserted by FC2 system