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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
56 パリ 1996/8 フランス

 

パリの町はとても美しく、町全体がまるで美術館のようだ。

せっかくだからルーブル美術館に入ってみた。
中はとてつもなく広く、とても一日で見られるような広さではない。
館内には教科書に出てきたような作品があるある。
モナリザの絵は意外と小さく、しかし他の作品とは別格に飾ってあった。そのモナリザの前にはたくさんの人垣があったがみんなモナリザと記念写真を撮るだけでろくに見もせず次の記念写真へと走っている。
こいつらは何しにきたんだろう。
芸術に疎いので、美術館を半日で出てしまった。足が痛い。

町を歩いているとエッフェル塔が現れた。思ったよりもずっと大きい。高台の公園からは緑が多いパリの町とエッフェル塔が見えた。いかにもパリらしい景色だ。広場には数百人の観光客がいた。
突然後の方でバタバタと音がした。振り返ると黒人2人が土産物売りのオバちゃんのバッグをひったくろうとしていた。オバちゃんは転がりながらも必死にバッグのベルトを掴んでいる。
その光景を見て、僕は突然ブラジルで引ったくりに遭いそうになった時のことが甦りカーッと血が上った。
すると大男の方がカバンの中身のサングラスを掴んでこっちに走ってくるではないか。体当たりしようと思ったがこっちが吹き飛ばされてしまいそうなので、えいっと足をひっかけた。
ズデズデー!サングラスを撒き散らしながら大男は見事に転んでいった。そして大男は起き上がって逃げていった。もう一人の小さい方の黒人は他の観光客が捕まえていた。
真昼間で数百人がいる中で引ったくりをやるとは!
この事件のせいでせっかくのエッフェル塔の景色も全く体に染み入ってこなかった。
これか、パリに着いた日に感じたヤバそうなものとは。
犯罪がいつ起こってもおかしくない緊張感を感じていたのだ。

 

 


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