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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
55 ドイツ 1996/8 ドイツ

 

オーストリアからドイツに入る。
やはりパスポートとグリーンカードを見せるだけで済んだ。さあ、ドイツだ。

広々とした高速道路の右端をゆっくり走る。アウトバーンはやはりドイツ車が多い。200km/h以上でぶっ飛ばしているのはBMWとメルセデスだ。そんな車にビュン!と抜かれるとやっぱ怖い。
大都会ミュンヘンに着いたがYHの場所が分からない。諦めてBMWの巨大なマークをのっけたビルを横目に見ながらスツッツガルトを目指す。時折雨が激しく降る。しかしやっと着いたスツッツガルトのYHにはバイクの駐車場が無かった。仕方なく街中のキャンプ場に泊まることにする。
そのキャンプ場は大きなゴットーダイムラースタジアムの隣にあった。そしてすぐ隣にはメルセデスの工場があった。今日はスタジアムでサッカーのゲームがあるのか車が多い。
テントを張ってスタジアムに行ってみるとたくさんの人が並んでいた。
チケット窓口を見ると28〜12マルクと書いてあった。よし、サッカーの試合を見てみよう。
行列に加わり、30分程並んでようやく窓口の前まで来た時に、12マルクというのは子供料金で、28マルクが大人料金だということに気がついた。財布には25マルクしか入っていない。3マルク足りない。がっくり。
もう試合は始まっているらしくワー!ウォー!という歓声がスタジアムの外にも響いてくる。
しばらくゲートの外でブラブラしていたら急に人々がゲートに集まりだした。どうやら試合開始後30分が過ぎたので大人10マルクで入れるということらしい。階段を昇って観客席に着くと緑色に光るグランドがすぐそこにあった。そしてぐるりとそれを取り囲む観客。満員だ。
初めてサッカーの試合を見る。スタンドから選手まで結構近い。サポーターの応援がすごい。
点が入るとスタンドを興奮が包む。
最初はミュンヘンに泊まろうかとしていたのだが色んな偶然が重なってサッカーを見ることになった。
何が起こるかわからない。

キャンプ場には見覚えのある南米の服装をした人達がいた。覚えていたスペイン語で話しかけると向こうはびっくりした顔をした。
あちこちで南米の音楽を街中で演奏するグループを見たが、彼らも街中で演奏してお金を稼いで生活していた。南米の音楽は結構人気があるみたいだ。

高速道路は高いので、雨の中、一般道を走る。時折現れる小さな村は少々古びていて生活臭を感じさせる。
村と村の間には広大な牧場や畑が広がっている。空は鉛色で雨は止みそうに無かった。
いい加減運転に疲れてきた。そして寒い。夕方になってパリに近づくとやっと雨は上った。
やはり大都会だ。しかしなんか嫌なものを感じる。そして中心部に近づくほどその思いは強くなった。
普通にきれいな町なのだがなんかヤバそうなのだ。それが何かは分からないがそういうものを感じる。
早く宿を探して楽になりたい。一軒目は満員で断られたが二軒目になんとか泊まることができた。
荷物を部屋に入れてシャワーに飛び込むとお湯は出なかった。
濡れた衣類を洗濯するとやっと一息つくことができた。今日は早く寝よう。

 

 


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