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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
46 ブラジル 1996/3 ブラジル

 

ウルグアイの出国を済ませ、残ったお金をブラジルのお金に両替してブラジルに入国する。
人間の入国はハンコだけで済んだ。バイクの入国は係官が書類をちらりと見ただけでOKだった。
そんなにあっけないの?国境通過ということで昨日のうちにこの町までやって来たのに。
簡単すぎて「本当に大丈夫なんでしょうね」と念を押したぐらいだ。
「やっぱりちょっと待って」と言われる前に国境を出発した。しかしこれが後々大変なことになろうとは。

今日からポルトガル語に変わった。しかし景色は相変わらず牧場ばかりでアルゼンチンから変化していない。国が勝手に国境の線を引いただけみたいだ。ウルグアイにあれだけいたクラシックカーはぱったりといなくなった。
道端の家にサッカーのジャージがズラーッと干されてあった。ああ、ブラジルなんだと思えた瞬間。

町の入り口の検問所に見慣れない大きなバイクがあった。ああ!あれはアマゾネスじゃないか!

初めて見た。フォルクスワーゲンのエンジンを持つ巨大なバイクの車重は400キロだったか500キロだったか・・・。
跨らせてもらったがピクリともしなかった。
ブラジルの道はトラックばかりで、またそのどれもがバンバン飛ばす。しかもとても乱暴だ。だからやたらと事故を見かける。そのどれもが正面衝突でキャビンはペチャンコ。そして事故を起こしたトラックの荷物は野次馬がすべて持っていってしまう。クリチーバから内陸へ800Km走った所に世界三大瀑布のイグアスの滝があった。

遠くの方からゴウゴウと滝の音が聞こえる。谷は水煙に霞んでいた。その滝は滝の真下まで遊歩道が造られていて、先端まで行くと当然びしょぬれになった。ナイアガラの滝なんかより遥かに大きいが、生まれて初めてナイアガラの滝を見た時の様な興奮は無かった。もったいないと思うが、もう観光に飽きたのだろうか。

サンパウロに着いて、リオのカーニバルの時に泊まった日本人宿に泊まるが、長期滞在者が幅をきかし相変わらず雰囲気が悪いので、イタリア人街にある安くて清潔なYHに引越しする。

ブラジルは日本のオートバイ工場があるくらいなのでバイクはたくさん走っている。駅の近くにバイク屋街があった。日本でいう上野みたいなところか。その通りの店はすべてバイク屋、バイク用品屋、バイクのタイヤ屋だし、歩道にはバイクが溢れている。バイクに囲まれているとうれしくなってくる。

 

 


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