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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
19 メキシコシティー2 1995/8 メキシコ
今日はメキシコの独立記念日で、すごい祭りがあるというので夜に宿のみんなと祭りに繰り出す。
この祭りは小麦粉をかけ合うらしい。通りに出ると多くの人が中心部の教会へ向かっている。
町はライトアップが行われ、道端にはたくさんの露店が出ていている。その中に紙ふぶきや小麦粉などを売ったりしている店もある(そんな危険なもの売るんじゃない)。そして既にあちこちで小麦粉攻撃が行われていて顔が白くなっている人も多い(あ〜あ)。
みんな手に手に小麦粉を持ち、だれか獲物はいないかとニヤニヤしながら辺りを伺っている。
顔にかかるぐらいだったらいいが目に入ったらたまらんので前後左右に気をつけながら歩く。気がついたら仲間の数人はもうやられていた。ハッと殺気を感じると右斜めにいた少年がこちらを襲おうとしていた。手には小麦粉を持っている。ぐっと相手から目をそらさず歩く。ハッと気がつくと左からも狙っているヤツがいる。まったく気が抜けない。
なんとか教会前の大きな広場に着いたらそこは数万の人で埋まっていた。

おぉ、すごいなと思っていたら、そこでバッと小麦粉攻撃を受けてそれがモロ目に入った。すごく痛いし何も見えないし、動くこともできない。そのままうずくまっていたらだれかが手を引っ張ってくれた。どこに連れて行かれるのかと手の引かれるまま盲目状態のまま歩くとそこは救護テントだった。ベッドに座らされ、目を洗ってもらうとすっきりした。はぁ〜、目に入れるのだけはかんべんしてくれ。
もう宿のみんなとははぐれてしまった。この数万の怒涛の中から探し出すのは不可能だ。
メインステージでは有名人やバンドの演奏が行われているようだがまったくわからない。

12時に大統領の演説があるはずだったが、代わりに花火が30分ぐらいあがるとそれが終了の合図だった。人の流れがゆっくりと広場から外へ向かいだした。ゆったりと、しかし恐ろしいエネルギーだ。ようやく視界が開けた広場にはとんでもない量のごみが残されていた。そしたら今度は清掃車やホウキを持った掃除軍団がやってきて、紙ふぶきやごみを一斉にほうきで片付け始めた。ぐおーんぐおーん、ざざざーという感じで見る間にきれいになっていく・
午前2時頃宿に戻る。やれやれ。宿のみんなはもう既に帰ってきていた。真っ白になった髪と顔をシャワーで洗い落として寝る。

今日はプロレスを見に行く。メキシコではプロレスが盛んで、あのミルマスカラスもメキシコからやってきた。しかも今日の試合に同じ宿に住んでいる「大仁田Jr」こと市原さんがでるらしい。
宿の管理人でやっぱりプロレスラーの小林さんを先導に宿泊者13人で会場へ向かう。
着いた会場はこじんまりしていたが多くの観客がいた。前座の試合が始まると観客はすぐにヒートアップ。声援、罵声がとびかう。
女子や小人の試合で会場は大笑いだ。50歳ぐらいのオバちゃんは席を立って応援している。気がつくと小林さんがいない。
すると彼はリングに立っているではないか。リングで暴れる彼は、宿で見るおっとりした彼とはまるで別人で、すごくかっこいい!
市原さんも出てきた。善玉役の彼に声援が集まる。悪役にはブーイングが飛ぶ。おうおう、飛ぶ飛ぶぅ!カッチョエー!宿の日本人みんなで市原さんを応援する。
試合は市原さんがトップロープからバック転でリング外の敵にアタックして勝負がついた。体がいくつあっても足らんわ。
メキシコのプロレスは善玉悪玉がはっきり
していてショーとして見たらすごくおもしろかった。

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