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世界一周ツーリング日記  1995年6月〜1998年6月
14 アメリカ西海岸 1995/8 アメリカ

脳みそが沸騰する程暑いサクラメントには1日泊まっただけで脱出して、海へ、サンフランシスコへ向かう。
空には雲一つないいい天気だ。茶色の草原を西へ走り、峠を越すとヒヤッとした風が吹いてきた。
海が、太平洋が近い。
そしてゴールデンゲートブリッジが現れ、その向こうにサンフランシスコが見えた。
やっぱりこの橋はツーリングの節目だ。

橋を渡りきった所に料金所があった。3ドル!高い!以前渡った時にはそんなにしなかったぞ。
寒流の影響で気温が低い。サンフランシスコ市内のYHしか空いていなかったが、ここには駐車場がなかったので近くの有料駐車場にバイクを止めるしかなかった。一日9ドル!
部屋に黒人旅行者が入ってきた。クラークといいニューヨークから3日間かけてサンフランシスコにやってきた。
これからこっちで仕事を探すそうだ。
「This is big change. I need change.
」と彼は言った。
彼の人生には変化が必要だったようだ。
2日ほどサンフランシスコの町を散策する。やっぱりきれいな町だな。

サンフランシスコから内陸のヨセミテ国立公園に向かう。海を離れるとグン!と気温が上がった。グン!と音がしたのが聞こえたかもしれない。
あまりの暑さにジュースを飲もうとガソリンスタンドに入ると、店内には西部劇そのままの格好をしたオヤジがいた。
テンガロンハットをかぶり、腰にはピストルを差している。すごい気合の入れようだ。室内だったら本物の銃でいいんだろうな。
それからヨセミテ公園はすぐだった。
しかし公園内は夏の観光客でごった返していたので無理にキャンプはせず、そのままロスアンゼルスへと向かう。峠を越え、どんどん高度を下げていくとある高度から急に気温が上った。まるで冬に暖かい部屋に飛び込んだかのようだ。
下界にはまだ暖かい空気が残っていた。
そしてまたレストエリアで野宿する。

ロスアンゼルスが近くなってくるとどんどん車が多くなってくる。峠の上からはスモッグに霞むロスアンゼルス市が見える。
そして昼頃ダウンタウンのリトルトーキョーモーターサイクルショップに着いた。
ありがたいことにタッドさんのアパートに泊めてもらえることになった。

バイクの整備をしたりエンジン下の工具箱を作ったりしていたら結局12日間もお世話になってしまった。
その間にネバダラリーに出場する人達がバタバタとやってきて、バタバタと去っていった。
ホント、タッドさんは日本人ライダーの駆け込み寺みたいな人だ。


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